コスプレイベント「五稜郭コスプレフェスタ(通称五稜郭コス)」が9月17日・18日の2日間、特別史跡五稜郭跡(五稜郭公園、函館市五稜郭町)で開催される。
函館・近郊でコスプレイベント「マスカレード」を主宰する徳原(活動名=穂高)さんを中心とした市民有志が主催する同イベント。今年完結した人気漫画「ゴールデンカムイ」の終盤で五稜郭が重要な舞台となったことから、五稜郭でのコスプレイベントを発案したという。
「ゴールデンカムイの聖地になった五稜郭や箱館奉行所にファンが大勢訪れているとのツイートを目にした。コスプレする人の間でも、作品に描かれた五稜郭内の場所について言及するツイートが多く、ぜひ五稜郭でコスプレイベントを開こうと思った」と徳原さん。有志の協力で開催に必要な許可などを得ることができ、発案から約2カ月で開催にこぎ着けた。自身のツイッターで開催決定を発表したところ、1カ月で10万回閲覧されるなど大きな反響があった。
喜びの声や参加表明、「宿を確保した」とのツイートも多く、「今回は行けないが次の機会があれば必ず参加したい」との声も全国から寄せられているという。徳原さんは「何もなければ来なかったかもしれない人が、コスプレというきっかけができたことで『函館に行きたい』と思ってくれる。2日間開催なので函館に宿泊する人も多く、観光資源の有効活用にもつながっているのでは」と話す。
当日は五稜郭公園の中でコスプレ撮影ができるほか、通常の入館料を払えば衣装のまま箱館奉行所に入れる。作品中に描かれた、五稜郭完成当時から残る唯一の建物「兵糧(ひょうろう)庫」の内部も18日のみ、特別に公開する。11時と14時からは、奉行所職員による解説付き見学会を行う。イベント開催時間は両日とも9時~17時。
参加は無料だが、当日現地で受け付けを済ませる必要がある。徳原さんは、自宅などからコスプレのまま来場せず、現地に用意した更衣室で衣装に着替えるよう呼びかける。コスプレのジャンルは問わず、ゴールデンカムイや五稜郭にゆかりのないキャラクターでもかまわない。その他の詳細は徳原さんのツイッターアカウント(@hodaka3212 )とイベント公認ページで随時発表する。
「とても楽しみだし、反響の大きさに驚いてもいる。我々地元の人以上に、外の人は函館に魅力を感じているのだと改めて実感した」と徳原さん。「今後も函館の魅力を生かしたイベントを企画していけたら」と夢を描く。