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移動する「はこだてマジックアワー商店街」誕生 夕方のみ営業

「はこだてマジックアワー商店街」誕生のきっかけを作ったげんきファームの山田さん

「はこだてマジックアワー商店街」誕生のきっかけを作ったげんきファームの山田さん

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 函館市内の決まった場所に特定の曜日にだけ現れ、弁当や総菜などすぐに食べられる商品を販売する「はこだてマジックアワー商店街」が徐々にファンを増やしている。

さまざまな業種の店が集まり、その日の夕食に食べられる商品を販売する

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 はこだてマジックアワー商店街は、農業の6次産業化に取り組む農園「げんきファーム」(函館市陣川町)が始めた取り組み。同園は、取れたての野菜を使った自家製の総菜を軽トラックに載せ、曜日ごとに決まった場所で売る移動販売を2021年2月から継続してきた。

 当初は軽ワゴン1台で始めた取り組みだったが、「その日の夕食にすぐ食べられるものを売る」という趣旨に賛同するキッチンカーや飲食店、食物販店などが徐々に集まるようになった。今では、カレー店、豆腐店、精肉店、海産物店、パン店、スイーツ店など幅広い業種がそろうことも珍しくない。

 「ある時、お客さんに『移動商店街みたいだね』と言われ『なるほど』と思った。若い人から90代のお年寄りまで客層が幅広く、毎週欠かさず訪ねてくれるお客さんも多い。自分たちの取り組みが、毎週決まった曜日に買い物に行くリアルな商店街のように捉えられているのでは」と、げんきファーム代表の山田圭寿さん。「夕方の短時間のみ出現してパッと消えるイメージ」から、移動販売会を「はこだてマジックアワー商店街」と命名した。9月6日から、この呼称を使っている。

 「はこだてマジックアワー商店街は、イベントではなく、あくまでも日常の中に存在する商店街。夕食を一品増やしたり、夕食を作らず買って済ませて少し楽をしたり、そんな生活の一部として利用してほしい」と山田さん。「出店者みんなで良い時間と良い空間を作り、お客さんを温かく迎える商店街でありたい」と決意を新たにする。

 通常、第1火曜に菅原組(浅野町)の駐車場、毎週木曜に湯川寺(湯川町3)で開催する予定。それ以外の曜日や場所でも不定期に開催することがある。詳しい予定はげんきファームのツイッターで知らせる。

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