函館の食品メーカー「三海幸(さんかいこう)」(函館市日乃出町)が5月1日、老舗茶舗「宇治園」(大阪市中央区)の抹茶を使った新製品「宇治抹茶あずき甘納豆おちちまめ」を発売した。
小豆で作った甘納豆を甜菜(てんさい)糖入り全粉乳でコーティングした同社の商品「おちちまめ」の新フレーバー。宇治園が選んだ京都府産の石臼びき抹茶を全粉乳に混ぜ、コーティングを抹茶ミルク風味に。抹茶の割合を変えながら試作と宇治園担当者による試食を重ね、商品化にこぎ着けた。
「抹茶の香りや風味は楽しめるが渋みはなく、子どもでも食べられる味」と同社ブランディング事業部の畑匠児さん。「主原料は全て北海道産。かき氷の宇治金時を思い出させるような、抹茶とミルクと小豆甘納豆の優しい味わいの三位一体を楽しんでもらえたら」と話す。
希望小売価格は、大袋(80グラム)=486円、小袋(38グラム)=280.8円。市内の土産物店を中心に販売しており、将来的には函館圏の食品スーパーや首都圏への販路拡大を視野に入れる。