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開港5都市景観まちづくり会議 函館開催に合わせ歴史資料をポストカードに

「開港5都市の歴史資料 複製ポストカード」

「開港5都市の歴史資料 複製ポストカード」

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 開港5都市景観まちづくり会議が9月9日~11日に函館市内で開催されるのに合わせ、実行委員会メンバーでデザイナーの仙石智義さんが、5都市の開港にまつわる絵画を複製したポストカードを制作した。

「開港5都市の歴史資料 複製ポストカード」を制作した仙石さん

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 1858年の条約に基づいて諸外国に開港された5都市(函館、新潟、横浜、神戸、長崎)の市民が集まり、景観やまちづくりの課題を協議する同会議。5都市の持ち回りで毎年開催されており、函館では5年ぶりの開催となる。

 仙石さんは分科会部会の部会長として同会議に参画しており、若手が集まる「FG部会」の企画を話し合う中から「5都市の古地図や絵画を集めたポストカードを作ってみては」とのアイデアが生まれた。

 「5都市の資料を1セットのポストカードにすることで、他都市の歴史にも興味を持つきっかけになるのでは」と制作を決め、各都市のFG部会に「郷土史家に意見を聞きつつ、『開港を象徴する資料』を推薦してほしい」と打診。横浜市「ペリー提督・横浜上陸の図」、長崎市「長崎海軍伝習所絵図」など、各都市の博物館などに所蔵されている歴史資料が集まり、高精細なデジタルデータを使ってポストカードに加工した。ポストカードの裏面にある二次元バーコードを読み取ると、その絵の解説や発行年、所蔵場所などが確認できるウェブサイトにリンクする仕組み。

 仙石さんは「各都市で歴史資料のデジタルデータ化やその活用についてかなりの差があることも分かった。会議では、歴史資料の活用やその課題についても5都市で意見交換できたら」と話す。「他都市との交流を深めるツールとしても活用したい」とも。

 価格は5枚入り1セット500円。同会議の会場となる函館市民会館、旧函館区公会堂で販売するほか、会議終了後は函館市まちづくりセンター内「Cafe DripDrop」で扱う。ネット販売も予定。

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