七飯町文化センター(七飯町)で10月1日、「THE BOOSTER ROCK FES(ザ・ブースターロックフェス)」が初開催される。
道南地域活性化を目的とした音楽イベントの開催を目指す「道南ロックフェス実行委員会」と、同委員会を母体とする一般社団法人「THE BOOSTER」の主催。両団体は2020年4月に函館アリーナで「道南ロックフェスティバル」を開く予定だったが、新型コロナウイルス感染拡大により直前で中止となったため、これが初めての主催イベントとなる。
出演者は「ROTTENGRAFFTY」「卓真(10-FEET)in何人かバンド」「バンドじゃないもん!MAXX NAKAYOSHI」「THE LETHAL WEAPONS」の4組。「コアなファンが多いバンドや、よくテレビで曲が流れるアーティスト、スーパーファミコン世代に刺さる曲が多いユニットなど、個性あふれる出演者がそろった」と主催者代表の佐藤孝圭さん。「自らも音楽フェスを主催するアーティスト2組が出演してくれるのもうれしい」と喜ぶ。
実行委の主要メンバーは、コロナ禍で活動できない期間も定期的に集まり、企画に向けた話し合いを重ねた。函館で公演を行うバンドがあれば、「いつか出演してもらえたら」との願いを込めつつ、実行委の名で差し入れを届けた。今回出演する4組のうち2組は、函館公演の際に差し入れを行ったアーティストだという。
道南圏以外からの来場者が多いことを見越し、会場内には「道の駅なないろ・ななえ」(同)が出店。七飯町や道南各地の特産品などを販売する。屋外にはキッチンカーが出店する。
席数は約1000席。「いずれは野外フェスの開催を目指す道南ロックフェス実行委員会の意志表示として、まず今回はこの形での開催を決めた」と佐藤さん。「3年間、何度もロックフェス開催の意義を話し合い、自分たちがやりたいことを、信念を持って貫くことこそロックなのだと思い至った。地元にいても、やりたいこと、楽しいことが実現できるんだと若い人に感じてもらえたら」と話す。
チケットは7,700円。チケットぴあ、ローソンチケットなどで販売する。渡島・檜山地域18市町の高校の軽音楽部に所属する生徒は、学校を通して無料招待する。