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函館蔦屋書店で牧野潤さんに限定ショップ 平皿や多用途カップなど

屋号「mego」は祖父から呼ばれていた愛称から名付けた

屋号「mego」は祖父から呼ばれていた愛称から名付けた

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 「函館 蔦屋書店」(函館市石川町)で12月16日、陶芸家の牧野潤さんのポップアップショップ「gift ~from hand to hand~vol.4」が始まった。

 牧野さんの屋号は「mego」。幼い頃に本名の「めぐみ」から「めぐ」と呼ばれることが多かった中で、祖父だけは「めご」と呼んでいたことから名付けたという。

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 器を好きになったのは小学生の頃。「習い事で茶道教室に通う中で、次第に器に引かれた」と牧野さん。しかし、陶芸を仕事にすることは考えておらず、老後の楽しみにしようと考えていた。結婚をし、出産をして育児をする中で子どもと過ごす限られた時間を大切にしたいと思い、当時勤めていた会社を辞める。子どもが成長し、一緒に習い事に通う中で陶芸も体験。その時に「やっぱりいいなあ」と土の感触が忘れられず、陶芸を続けた。

 子どもが小学生になり、帰宅時間が早くなったときには家で出迎えたいからと、「家で器を作れるように、夫に陶芸用の窯付きの家を建ててほしい」とプレゼンテーションを行った。牧野さんは「このプレゼンをするときに、陶芸を『仕事』にすることを決意していた」と振り返る。窯付きの家を建てたとはいえ、見切り発車での独立。「でも、人との縁に恵まれて、展示会に器を置かせてもらったり、雑誌で紹介してもらったり、つながりが広がった」。

 「陶芸は技術、作らないとうまくはならない」と牧野さんはきっぱり。「好きなことを仕事にするのは、地獄。注文を頂いたらその通りの物を作らないといけないし、例え飽きたとしてもそれを言うことはできない。体も壊せない。でも、器が大好き」と笑顔で話す。

 器を選ぶために気を付けることを聞くと、「そういう風に考えてしまうのがいけない。器選びは、とにかくインスピレーション。手に取って、触ってみて、土の温かさに触れてほしい。器の使い道は無限大。私が思いもよらなかった使い方をされる人もいる」。

 売り場にはひっきりなしに人が訪れ、おのおの手に取ったり、眺めたりしている。器のコレクターでもあるという牧野さん、今は主婦目線で使い勝手の良い器作りを心掛けている。「そうすると、その器一つで事足りてしまい、数を売ることができない」とはにかむ。

 営業時間は10時~19時。今月25日まで。