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函館の海産・畜産・農産を一冊に 地元企業3社が通販カタログを共同制作

地元の農産物を使ったスイーツと海産物・畜産物を詰め合わせた「三味幸福袋」のイメージ

地元の農産物を使ったスイーツと海産物・畜産物を詰め合わせた「三味幸福袋」のイメージ

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 菓子の製造販売などを手掛けるカドウフーズ(函館市追分町)、海産物販売の稲場魚介苑(若松町)、焼き肉店などを展開するアップスタートカンパニー(中道1)の3社が、共通の通信販売カタログを初めて制作する。

「大変な時に助けてもらった全国のお客さまに恩返ししたい」と話す3社の社長

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 カタログはA4判46ページフルカラーで、タイトルは「2021年総合カタログ 三味一体」。北海道厚沢部町産の芋を使ったスイーツ、カニや魚卵などの海産物、味付けジンギスカンをはじめとする肉製品など、各社の取扱商品計150点ほどを掲載する。

 目玉商品は、3社の商品をバランス良く詰め合わせた「三味一体玉手箱」。送料込みで1万円・2万円・3万円の3種類を販売する。年末年始期間限定の特別商品として、玉手箱の限定版「三味幸福袋」も同じ価格で用意。カドウフーズの嘉堂聖也社長は「余り物ではなく、各社がこだわりを持ってセレクトした品を詰め合わせた品質重視の商品」と説明。稲場魚介苑の稲場永次社長も「玉手箱・幸福袋は割引率が高く、必ず満足してもらえるはず」と胸を張る。

 今年は各社共自粛期間を中心に苦しい時期が続いたが、その半面通販の売り上げは普段より伸び、全国から北海道と函館を応援する声が寄せられたという。稲場社長は「たくさんの人に助けてもらい、本当に感謝している。自社では扱っていない商品を互いにカバーした共通カタログを通して、オール函館の食の魅力を伝えたい」と話す。嘉堂社長も「お客さまにとっては買い物の選択肢が広がり、各社別々に買うより送料も安くなる。我々にとってもカタログの制作費用やダイレクトメールの送料を抑えることができ、互いの販路拡大にもつながるので双方にメリットがある」と説明する。

 カタログは11月10日ごろから各社の顧客に発送するほか、各社の店頭などで希望者に配布する。稲場魚介苑に電話や電子メールなどで申し込むこともできる。数量限定のため、無くなり次第配布を終了する。稲場魚介苑サイトでもカタログの内容を公開する。

 アップスタートカンパニーの佐藤将道社長は「カタログ名の『三味一体』には、この地域のおいしい農産物・海産物・畜産物を全国に発信したいとの思いを込めた。各社が厳選した函館の味覚が、またいつか函館を訪れる動機付けになれば」と期待を込める。

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