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函館の若手漁師が市街地で初の産直市、アワビやツブなど取れたてを

その日の朝に入舟漁港で水揚げした魚介類などを販売する

その日の朝に入舟漁港で水揚げした魚介類などを販売する

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 函館の若手漁師が取れたての魚介類を直売する「ハコダテ フィッシャーマンズマルシェ」が2月21日、シエスタハコダテ(函館市本町)屋外テラスで開催される。

フィッシャーマンズマルシェを企画した函館の若手漁師とシエスタハコダテのスタッフ

 函館市漁協宇賀地区青年部長を務める熊木祥哲さんが同施設内の意見箱に「漁師による産直市場を開いてほしい」と投書したのがきっかけ。同施設は農家が直売するイベントを複数回企画してきたが、漁業者との接点はそれまでなかった。同施設統括責任者の岡本啓吾さんも「海の街なのに、漁師さんと一般市民との間に見えない距離がある」と常々感じていたことから、熊木さんの声に賛同。熊木さんや仲間の漁師たちと話し合いを重ね、産直市の計画を進めてきた。

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 「息子に、パパが取った魚はどこで売っているのかと尋ねられても答えられなかったことが、ずっと心に引っ掛かっていた」と熊木さん。産直市を提案した背景について、「農家は、産直市を開いたり、『誰々さんの野菜』と名付けて売ったりすることが普通になっているが、われわれ漁師は自分が取った魚がどこで売られ、誰が買っているのかを知る機会がない。直売ができれば、地元で捕れる海産物とそれを水揚げした漁師についてもっと市民に知ってもらうことができるのでは」と話す。

 当日は、アワビ(2個=1,000円)、青ツブ(1キロ=500円)、アカザラ貝(300グラム=500円)、タコ(大=1,000円、小=500円)など入舟漁港で水揚げした魚介類を販売する予定。函館産の乾燥ワカメやだし昆布なども販売する。

 「今までは漁師との距離が遠かったかもしれないが、マルシェでは気軽に声を掛けてほしい。今回のマルシェをきっかけに、取った魚を無駄にせず漁師が自分で売る仕組みづくりや、食育活動などにも取り組んでいきたい」と熊木さん。岡本さんも「各地の漁師さんや他の業種から『協力したい』との声が届いており、輪が広がっていくのを実感している。漁師の高齢化も深刻なので、子どもたちが『漁師はかっこいい仕事』と感じてくれるような取り組みも進めていけたら」と話す。

 開催時間は12時~15時。密を避けるため、購入指定時間を記載した整理券を11時からテラス前で配布する。商品がなくなり次第終了。