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「北のハイグレード食品」鹿部町・丸鮮道場水産と北斗市・おぐにビーフが受賞

北のハイグレード食品2021に選定された、丸鮮道場食品の「ほんのり焼たらこ」

北のハイグレード食品2021に選定された、丸鮮道場食品の「ほんのり焼たらこ」

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 北海道の優れた加工食品を選定する「北のハイグレード食品2021」に、丸鮮道場水産(鹿部町)の「ほんのり焼たらこ」と、おぐにビーフ(北斗市)の「おぐに牧場黒毛和牛100%ハンバーグ」の2品が道南から選ばれ、2月22日に受賞式が行われた。

おぐにビーフの「おぐに牧場黒毛和牛100%ハンバーグ」

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 北のハイグレード食品は、作り手が知恵と工夫を凝らし、手間を積み重ねて生み出した加工食品の中から特に優れた「道産食品のトップランナー」を北海道が認定する制度。一流シェフやカリスマバイヤー、流通関係者らで構成する「北海道 食のサポーター」が審査を行う。2010(平成22)年度に始まり、昨年度までの10年間で計144商品が選ばれた。

 本年度は、ワイン、乳製品、水産加工品、畜産加工品、スイーツなど19事業者21商品が受賞した。丸鮮道場水産(鹿部町)の「ほんのり焼たらこ」(120グラム入り、648円)は、噴火湾で取れる新鮮なスケトウダラから取り出した原卵を低塩でじっくり漬けてたらこに仕上げ、表面だけを軽く焼いた商品。弁当やおにぎりの具などさまざまな用途に使いやすいようにと、一口サイズにカットしてパックに詰めた。審査員からは「手軽にいつでもどこでも食べられるし、ちょっとしたおかずの足しにとても便利で美味」「価格も安いし、手間をかけた商品」「半生の食感がとてもよい」「国産たらこの上物ならではの舌触りを火入れで引き出した魅力的な商品」などのコメントが寄せられた。

 同社は2015(平成27)年の「北海道噴火湾産無着色たらこ」受賞に続き、今回で2度目の「北のハイグレード食品」受賞。道場登志男社長は「全道各地からさまざまな商品が集まった中で受賞できたのは光栄で名誉なこと。前回は素材の良さを生かした点が評価されたが、今回はアイデアやコンセプトを評価していただいたと思う。取引先やお客さまの要望に応えようと試行錯誤する中から生まれた商品なので、皆さんの声が受賞に導いてくれた」と話す。

 おぐにビーフの「おぐに牧場黒毛和牛100%ハンバーグ」(180グラム、780円)は、食肉の格付け制度にとらわれず、肉の味を高める飼育方法を独自に追求する同牧場が「王道のハンバーグ」として世に送り出した製品。肥育から販売までを一貫して手掛ける道内でも数少ない牧場主で、自らを「牛飼い」と呼ぶ小国美仁社長が自ら調理し、成形にまでこだわった。審査員からは「印象的な重厚感」「牛肉のうま味がしっかりと感じられておいしい」「自然な味わいが良い」「香りに奥行きがある」「牛肉100%のハンバーグは難しいので、ここまでしっとりさせるのは大変だったと思う」といった声が寄せられた。

 小国社長は「食材は格付けで全てが決まるのではなく、作り手の思いが伝わることが大切だと考えてやってきた。ハンバーグも、自分の感覚で育ててきた和牛の味を分かってもらいたい一心で作った製品。手間はかかるが、一つずつ手作りしてきた工程が評価されたと思う。今回の受賞で自分たちの中での答えが明確になったので、これを励みに今後も頑張っていきたい」と喜ぶ。

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