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北海道江差町・かもめ島で「マリンピング」 テント宿泊と海洋体験セットに

「かもめ島マリンピング」の実施を発表する江差町の照井誉之介町長(中央)ら関係者

「かもめ島マリンピング」の実施を発表する江差町の照井誉之介町長(中央)ら関係者

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 北海道江差町内の夕日の名所で宿泊と海洋体験ができるイベント「かもめ島マリンピング~海と日本PROJECT~」が8月21日~10月24日、開催される。江差観光コンベンション協会(北海道江差町)が7月9日、発表した。

かもめ島頂上でのグランピングイメージ

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 マリンピングはマリンとグランピングを合わせた造語。海の眺望や海が作り出した景観、海の幸、海と関連した町の歴史・文化を楽しみながら、海のそばでキャンプすることを意味する。観光名所として知られる「かもめ島」を海洋体験や海洋教育の拠点とし、観光客の滞在時間と経済波及効果の拡大、海洋環境への理解促進などを図ることを目的に、同協会が日本財団「海と日本PROJECT」の助成を受けて実施する。

 参加プランは3つあり、目玉は1日1組限定の「マリンピングテント宿泊プラン」。町の観光名所であり、夕日の美しい場所として知られるかもめ島頂上に直径6メートルのドーム型テント1基とウッドデッキ、洗い場などを設置し、テント内にはセミダブルベッド2基と家具を用意。1泊2食付きで、夕食は地元の食材を使ったバーベキューか地元飲食店が調理したディナーから選べる。神経締めサクラマスや紅ズワイガニ、ウニなど町の特産品を季節に合わせて使う予定だという。

 たき火で行うマシュマロフォンデュやミルでひくコーヒーも用意。地元ガイドが島の歴史や海の景色・生き物などについて解説する「マリンアドベンチャーウオーク」、海風でのたこ揚げを楽しむ「マリンカイト」、磯でのカニ釣りの3つの海洋体験にも参加できる。同協会によれば、海の近くでグランピングできるのは道内でも珍しく、グランピングに付随して海洋体験ができるのはほかに例がないという。

 料金は1基=1泊5万2,000円(2人分の宿泊・食事・体験料込み)。追加料金を払えば最大4人まで宿泊できる。1人当たりの追加料金は、大人=2万6,000円、小学生以下=1万5,000円、未就学児=5,000円。

 リーズナブルなプランとして、テントとキャンプ用品のレンタル、夕食用バーベキュー食材の受け取りが現地でできる「手ぶらキャンププラン」も設定。かもめ島キャンプ場は島の頂上にあり、通常は徒歩で約200段の階段を上ってキャンプ道具を運ぶ必要があるため、「もっと楽に海のそばでのキャンプを楽しんでほしい」と企画した。宿泊者は「マリンアドベンチャーウオーク」とカニ釣り体験へ参加できる。料金は、テント1基につき8,000円(1人)~2万3,000円(4人)。

 宿泊者以外も参加できる「日帰り海洋体験プラン」もあり、「マリンアドベンチャーウオーク」(1人2,000円)、「マリンカイト」(1セット1,000円)、「カニ釣り」(1セット380円)に加え、魚の生息域や取れる時期などをまとめたガイドブックを添えて道具一式を貸し出す「磯釣り」(1セット1,500円)、浜辺でシーグラスを拾って、瓶詰めを作る体験(料金未定)、ウオーターバルーンで海に出て水中を観察する体験(同)を含む6つの体験を用意する。運営事務局の浅見尚資事務局長は「専門家に指導を仰ぎつつ、海にまつわる歴史と文化を持つ江差町の特性を生かした知的な海洋体験を考案した。子どもの教育の場や、ほかでは味わえない観光体験ができる機会として活用してほしい」と話す。

 同町の照井誉之介町長も「町の大きな祭りやイベントが2年続けて中止になる中で、集客型のイベントではなく、いつ来ても楽しめる体験作りが求められている。かもめ島マリンピングが、函館を含む近隣のエリアから人を呼び込む魅力になれば」と期待を込める。

 いずれのプランも事前予約制。運営事務局(TEL 0139-56-1144)で7月23日10時から予約を受け付ける。

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