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函館空港のパタパタ式表示機 「旅情感じる」「なくさないで」とSNSで話題に

「パタパタ」の愛称で親しまれる函館空港の反転フラップ式案内表示機

「パタパタ」の愛称で親しまれる函館空港の反転フラップ式案内表示機

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 函館空港にある反転フラップ式案内表示機(通称=パタパタ式表示機)を撮影した写真や動画が現在、SNSで注目を集めている。

国内でも数少ない「反転フラップ式案内表示機」が活躍する函館空港

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 話題になっているのは、函館市公式観光情報サイト「はこぶら」が4月9日から13日にかけてインスタグラムとツイッターに投稿した写真と動画。函館空港出発ロビーにあるパタパタ式表示機の写真に「世界的絶滅危惧種といわれている、通称『パタパタ』。函館空港に、あります。現役で活躍中です」とのコメントを添えて投稿したところ、4000以上のいいねが寄せられた。反響も大きく、「そういえば、『パタパタ』見なくなりましたよね。昔の空港が懐かしいです」「ずっと残して欲しいですねぇ」「メンテナンスなど大変かもしれませんが、無くさないでくださいね!」(以上、原文ママ)などのコメントが寄せられた。

 「できればパタパタ音聞きたかった」「次は動画でパタパタ見たいです」との声もあったことから、12日には到着ロビーの表示機が「パタパタパタ」の音と共に更新される様子を収めた動画をインスタグラムに投稿。現在までに1万4000回以上再生されており、「心に響きます」「今週の第一位は!みたいな音でいいですね」「電光掲示板より旅情を感じますよね」などのコメントが寄せられた。13日にツイッターに投稿した表示機の写真にも、130以上のリツイート、450以上のいいねが寄せられている。

 函館空港を運営する北海道エアポートで広報を担当する吉川菫さんによれば、現在のターミナルビルができる前の函館空港にもパタパタ式表示機が設置されていたが、現在出発ロビーと到着ロビーにあるパタパタ式表示機は、2005(平成17)年のターミナルビル完成当初に設置されたもの。LED・LCD式表示機の普及に伴って国内では年々姿を消しており、国内でまだ現役で稼働している場所は、同空港を含めて数カ所の空港と駅のみ。既に部品の製造は終了しているため、今後、修理できなくなることがあればLED・LCD式表示機に入れ替えざるを得ないが、「まだ故障したことはない」という。

 「はこぶら」編集室の吉田沙織さんは「函館市公式観光情報サイト『はこぶら』のインスタグラムは、旅気分を味わえるような臨場感たっぷりの函館をお届けしているので、函館に来た際には同じ景色を追体験し、函館旅を楽しんでもらえたら」と呼びかける。

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