食用として消費されることが少ない「おから」と脱脂粉乳の活用を発信するイベント「おまめとみるくに花束をフェスティバル」が3月2日、シエスタハコダテ(函館市本町)で開かれる。
未利用・低利用食材を活用した地域振興などに取り組む一般社団法人「ローカルレボリューション」が主催する。同法人は昨年、酪農分野で大きな課題になっている脱脂粉乳の過剰在庫と、食用としてはわずか1%しか活用されていないというおからの廃棄問題に着目し、おからと脱脂粉乳を主原料にした「生フロランタン」を開発。10月に販売を始め、「想像以上の反響があった」という。
「商品開発は、おからと脱脂粉乳活用の一つの手段」と同法人代表の岡本啓吾さん。今回は地域の豆腐業界や酪農業界などと連携し、おからや脱脂粉乳に目を向けてもらうためのイベントを企画した。
当日は館内1階で「酪農×豆腐マルシェ」を開催。JA新はこだて北渡島地区青年部が牛乳2種飲み比べ(無料、先着100人)を行うほか、函館豆腐油揚組合は1,200円相当の「人気商品」詰め合わせを800円で販売する(50セット限定)。豆腐製品詰め合わせの購入客にはおからを進呈。
同法人副代表の齊藤亘胤(のぶつぐ)さんが「エシカルシェフ」を務めるレストラン「ポッケディッシュ」は13時から、おからと脱脂粉乳を使った「おまみるコロッケ」を50個限定で配布する。
ピカタの森アイス工房は、豆腐を使ったジェラートなどを販売。白石農園は、畑で採れたチコリーの根を焙煎(ばいせん)して作る「チコリコーヒー」を牛乳か豆乳で割るカフェオレを販売する。
1階でのイベントは10時~14時。終了後14時から、楽しみながらおからと脱脂粉乳の活用について学べるクイズ大会を4階「Gスクエア」で開く。景品も用意するという。
岡本さんは「おからと脱脂粉乳の活用は全国的な課題。イベントを通して少しでも何かに気付いたり、小さなアクションにつながるヒントを見つけたりしてもらえたら」と来場を呼びかける。