函館産のブリを使った料理「函館ブリたれカツ」を飲食店やスーパーで販売する「函館ブリフェス」が10月1日~31日、開催される。海に親しむさまざまな事業を展開する「はこだて海の教室実行委員会」が9月24日、発表した。
炭火割烹菊川の「函館ブリたれカツ 糠(ぬか)漬やさいの発酵サルサソース」
函館で近年漁獲量が急増しているブリの新たな食べ方を提案し、食文化として定着させることを目指す同イベント。日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として初めて開催された昨年は函館市内の飲食店20店が参加し、各店が工夫を凝らした「函館ブリたれカツ」を限定メニューとして提供した。今年もブリの漁獲量が最盛期を迎える秋に開催時期を設定し、「旬のブリを地元でおいしく食べる」ことを地域の消費者に提案する。
2年目となる今年は、昨年の2倍近い38店舗の飲食店が参加。道南産のブリに下処理を施し、衣を付けて揚げた「ブリカツ」に各店オリジナルの「たれ」を合わせる基本ルールに沿い、店ごとに見た目も味わいも異なる独自の「函館ブリたれカツ」を提供する。
より多くの人に食べてもらえるようにと、今年はスーパーも初めて「ブリフェス」に参加。渡島・檜山地方の「コープさっぽろ」12店舗と函館・近郊の「スーパー魚長」10店舗で、「函館ブリたれカツ」を総菜として販売する。一部店舗では、購入客に先着順でブリ缶詰を無料配布する。
10月10日~16日にはツイッターキャンペーンを開催。函館ブリたれカツ公式ツイッターアカウント(@buritarekatsu)をフォローし、参加店で注文した「函館ブリたれカツ」の写真を「引用リツイート」の形で投稿した人に、抽選で「ホテル函館ひろめ荘」ペア宿泊券、函館産神経締めブリなどの賞品が当たる。
10月10日には函館蔦屋書店で「函館地(じ)ブリパーク」と題したイベントを開催。ブリの水揚げから調理までの工程を分担して体験する子ども向け職業体験や、新グルメ「函館ブリ塩ラーメン」の無料配布、函館ブリたれカツバーガーやブリを使った総菜パンの販売などを行う予定。
同会事務局の國分晋吾さんは「参加店が昨年の20店舗から、今年は飲食店とスーパーを合わせて60店舗に拡大するので、ブリの消費拡大につながることを期待している。函館ブリたれカツを食べることが、函館でブリが多く取れるようになった海洋環境の変化を気にかけたり、海に思いをはせたりするきっかけにつながれば」と期待を込める。