金森赤レンガ倉庫（函館市末広町）のBAYはこだて「BAYギャラリー・特設会場」で6月18日から、葉っぱ切り絵作家リトさんの個展「リト＠葉っぱ切り絵展～葉っぱの小旅行 in 函館 金森赤レンガ倉庫～」が開催される。北海道でのリトさんの個展は初。

葉っぱ切り絵作家のリトさん

　リトさんは、自身の障がい（ADHD）による集中力を個性として生かすため、2020年、独学で制作を開始。一枚の葉っぱの中から、ウサギ、ネズミ、クマなど物語たちの物語を手作業で切り出す。

　一枚の葉っぱ切り絵作品を完成させるのには数時間かかることもあり、絵を切るだけでなく、切った葉を手で持ったとき自立して写真を撮ることができるように仕上げることも大切にしているという。

　函館での展示に当たり、函館をテーマにした新作も制作。会場となる赤レンガ倉庫やロープウエー、ハリストス正教会など函館の風景とともにイカの姿も描いた。

　リトさんは「函館どころか北海道へ行くこと自体初めて。あれこれ写真を見ながら函館をイメージして制作した。実際にこの風景を見て、皆さんとお会いするのが楽しみ」と話す。

　会場では単行本「葉っぱ切り絵コレクション いつでも君のそばにいる 小さなちいさな優しい世界」（1,480円）や、メッセージカードブック「離れていても伝えたい 葉っぱ切り絵」（1,760円）、ポストカードなども販売する。

　展示時間は10時～18時。入場無料。初日の18日10時～16時はリトさんが在廊予定。書籍を会場で購入すると、リトさんがサインする。7月10日まで。