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真昆布入り「なまらスパイス」 北海道福島町の工房がアウトドア向けに商品化

真昆布を使ったアウトドア向けスパイス「なまらスパイス」

真昆布を使ったアウトドア向けスパイス「なまらスパイス」

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 一般社団法人「福島町まちづくり工房」(福島町)が12月1日、町特産の真昆布を使ったアウトドア向けスパイス「なまらスパイス」を発売する。

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 キャンプに出かける機会が多いという同法人代表理事の平野松寿さんが市販のアウトドアスパイスを使う中で、「もっと刺激が抑えめで、飽きのこない味のものはないか」と感じたのが開発のきっかけ。「真昆布をそのまま売るだけでなく、もっと昆布の可能性が広がる商品を開発したい」と常々考えていたことから、真昆布粉末を加えたアウトドアスパイスを考案したという。

 配合の度合いを変えながら何度も試作を重ね、ブラックペッパーやガーリックに11種類のハーブを加え、福島町産真昆布の粉末で味を整えた。昆布のうまみ成分「グルタミン酸」は、魚や肉などのうまみ成分「イノシン酸」と合わせることで相乗効果が生まれることから、濃縮した鶏がらスープもわずかに加えたという。

 「調べた限りでは、昆布を使ったアウドドアスパイスはほかに見つからなかった」と平野さん。「飽きが来ないよう刺激や塩気は抑えめにし、真昆布のうまみを生かしたまろやかなスパイスに仕上げた。コクがあり、日本人の舌に合う味」と胸を張る。

 商品名の「なまら」は、「とても」を意味する北海道弁。北海道発のアウトドアスパイスとして道外へも巣立ってほしいとの思いを込めた。平野さんは「肉の味付けはもちろん、野菜炒めや魚とも相性が良く、サラダにそのまま振りかけるだけでもおいしい。アウトドアはもちろん、家庭でも万能調味料として活用してもらえたら」と呼びかける。来年夏までには、辛口の「ホット」と「カレー味」をラインナップに加える予定。

 70グラム入りで、価格は864円。道の駅「横綱の里ふくしま」(同)とサウスシダー ドライブイン(函館市東山2)などで取り扱う。12月上旬からは、オンラインショップ「岩部の売店」でも販売。今後は道外への売り込みも視野に入れつつ、主要な土産物店やアウトドアショップ、スーパー、コンビニなどにも販路を広げていく考え。

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