猫を愛するアーティスト4人が手がけた作品を集めた展覧会「ねこ展」が現在、Gスクエア（函館市本町 シエスタハコダテ4階）で開かれている。

サビ猫をモチーフにした作品を多く手がけるひなこさんの作品

　作品ジャンルやプロアマの別を問わずアート作品を募集し、館内に展示する取り組み「函館アートコレクション」を継続的に開いている同館。今回は派生企画として、これまで同館と関わりがあり、かつ猫をテーマにしたアート作品を創作している、函館在住と函館にゆかりのあるアーティストの作品を集めた。

　同館主催の音楽イベントに出演しており、猫専門誌に連載を持つクラフト作家でもあるNorieさんは、ぬいぐるみ、ドールハウス、粘土作品、タイルアート、パステル画、木工作品など幅広いジャンルの作品で「あふれる猫愛」を表現。毎年秋に同館などで開かれるイベント「世界に一冊だけの本・展」で手作り本ワークショップの講師を務めている「もぎちさと」さんは、紙の作品と版画を出品した。

　茶色と黒の毛が混じった「サビ猫」をメインに創作活動を行うひなこさんは、猫たちの楽しげな表情をユーモラスに描いた絵画作品を中心に出展。函館出身の親を持つ東京在住の小学生「がかのゆぴ」さんは、独自の視点と大胆なタッチで描き出した絵画で「猫の不思議な魅力」を表現した。

　併せて、函館公園を中心に地域猫活動に取り組むNPO法人「陽だまり」の活動を紹介するパンフレットを置くほか、同団体が見守っている地域猫の写真パネルも展示している。

　センター長の岡本啓吾さんは「当館のこれまでの活動を通して知り合ったり、つながりができたりしたアーティストの作品を集めた。今後もこのような企画ができるよう、『最初の一歩を踏み出せる場』、人と人とがつながれる場を目指したい」と話す。

　開館時間は9時30分～21時30分。観覧無料。3月17日まで。