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介護サービス会社がアルコール不足支援 次亜塩素酸水2000本寄贈

第1弾として次亜塩素水200本を、五稜郭商店街振興組合を通して飲食店に配布する

第1弾として次亜塩素水200本を、五稜郭商店街振興組合を通して飲食店に配布する

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 道内で介護サービスを展開するライフデザイン(札幌市)はこのほど、消毒用アルコール不足に対する支援として、殺菌効果がある「弱酸性次亜塩素酸水」500ミリリットル入り2000本を函館市内の飲食店などに寄贈すると発表した。

寄贈された弱酸性次亜塩素酸水

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 次亜塩素酸水は、食塩水や塩酸を電気分解して生成される次亜塩素酸を主成分とする水溶液。新型コロナウイルスへの有効性は確認されていないが、厚生労働省はインフルエンザウイルスやノロウイルス、その他の細菌を不活性化させる効果を認めている。

 同社は函館市内3カ所で介護施設を運営しており、以前から施設内での感染症拡大防止のために次亜塩素酸水を備蓄していた。特に冬季はインフルエンザに備えて備蓄量を増やしていたことから、「ぜひ地域で活用してもらいたい」と寄贈を決めた。

 4月3日には最初の200本を五稜郭商店街振興組合に寄贈し、さっそく同組合から各飲食店に配布された。中里好之理事長は「飲食店は3月の売り上げが通常の2割程度にまで落ち込んでおり、かなりの危機感を抱いている。次亜塩素酸水で安全性をアピールすることで、1人でも2人でも来店につながれば」と期待を込める。

 同社は今後も入荷があるたびに次亜塩素酸水の寄贈を続け、同組合にはあと800本を支援する。残りの1000本は、他の地域の町会などに寄贈したい考え。

 これに加えてライフは、地域プロデュース事業を行うハコダテミライカモン(末広町)を窓口として市内飲食店に約43万円分の料理を注文する支援も実施。ハコダテ社は飲食店11店舗に3,000円分の料理143人分を発注し、3月30日~4月3日の5日間に分けてライフが運営する3施設に届けた。

 ライフの担当者は「会社が職員に飲食代を保証することで、家族だんらんを図りつつ地域経済を支える先駆けになればと今回の支援を発案した」と話す。

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