函館市が2月25日、2021年度補正予算案を公開した。子育て世帯への商品券配布、旅行者の宿泊料金助成事業「はこだて割」実施など総額約25億円の支出を見込む。
子育て世帯への経済的負担軽減を図ろうと、18歳以下の子どもがいる世帯に1人当たり2万円分の商品券(1,000円×20枚)を無料配布する。該当する子どもは約3万2000人。
市民の消費促進と地域経済復興を目的に、販売価格1万円で1万2,000円分の商品券として使える「函館市プレミアム付商品券」も発行する。昨年はプレミアム率の異なる「商品券」と「飲食券」を分けて発行したが、今回は買い物と飲食のどちらにも使える「商品券」に統一する。20万セットを発行し、購入上限は1人5セット。販売期間は4月26日~5月9日、使用期間は4月26日~10月25日。
大幅に落ち込んだ観光需要の早期回復を図ろうと、宿泊料の半額を市が補助する「はこだて割」は、1人1泊5,000円以上使う宿泊者が対象。1泊1万円を上限に3連泊まで助成する。交通費を含む総額1万円以上のパッケージ旅行も、1泊当たり5,000円を定額で助成する。延べ20万人分の予算を確保し、Go To トラベル事業の再開に合わせて行う。
新型コロナウイルス感染症拡大で大きな影響を受けている業種の事業者に向けた「函館市事業継続臨時支援金」給付も盛り込む。テークアウト店や移動販売車などを除く飲食店約1380事業者、ホテル・旅館など約200事業者、観光みやげ店約200事業者が対象で、1事業者当たり一律20万円を給付する。民泊は1事業者当たり10万円を給付する。