魚をさばける人を増やすための取り組みを全国で展開する「日本さばけるプロジェクト実行委員会」(事務局=函館市旭町)が9月10日、函館直送の鮮魚を抽選で30人に進呈するSNSキャンペーン「ミステリーさばけるチャレンジ」を始めた。
日本財団「海と日本プロジェクト」の一環として、魚をさばく体験を通して海を大切にする心を育てるための取り組みを展開してきた同実行委員会。今年4月から事務局を函館に置き、全国44都道府県で実施している親子向けの体験教室「さばける塾」の企画・運営サポートや、ユーチューブ公式チャンネル「さばけるチャンネル」で魚のさばき方を解説する動画制作などを行っている。
「さばけるチャンネル」は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴う外出自粛の影響で家庭で料理をする機会が増えたことや、密になりにくいレジャーとして釣りを楽しむ人が増えたことなどから、登録者数や閲覧数が急増。現在の登録者数は19万7000人、総再生回数2000万回を突破した。そこで今回、さらに多くの人にチャンネルをアピールしようと企画したという。
「日本さばけるプロジェクト」のツイッター公式アカウント(@sabakeru)をフォローし、キャンペーン対象の投稿をリツイートすることで応募できる。応募期間は9月21日9時まで。当選の権利は1アカウントにつき1回。当選者には、その日に揚がった函館の鮮魚を進呈する。魚は「魚(とと)の日」の10月10日に届く予定。
事務局長の國分晋吾さんは「楽しく、誰もが参加しやすい企画にしたいと考えた。何が届くか分からない楽しさやミステリー感がある半面、どんな魚が届いても『さばけるチャンネル』を見ればさばけるので、安心して応募してほしい。魚をさばいて食べると刺し身やフライがいつもよりおいしくなるので、当選しなかった場合もぜひ試してみて」と呼び掛ける。「魚の生態や海の背景について知ると食への感謝の念が湧き、さらにおいしく食べられるようになる。魚をさばいて食べるだけでなく、海について考えるきっかけにしてもらえたら」とも。