函館を拠点に活動するマジシャン、高野太吾さんが、希望する幼稚園・保育園いずれか1園を訪ねて無料でマジックを披露する「お年玉企画」を行う。

無料出張マジックショーの告知ポスター

　小学生の頃からマジックに親しみ、大学在学中から本格的にマジシャンとしての活動を始めた高野さん。現在は年間100件以上の依頼を受け、商業施設や企業、幼稚園・保育園、イベントなどでマジックショーを上演している。

　今回は「コロナ禍でさまざまな制限を受けている子どもたちに『楽しいこと』をプレゼントしたい」と、出張無料マジックショーを初めて企画した。高野さんの訪問を希望する幼稚園・保育園の中から抽選で1カ所を選び、30～40分のマジックショーを無料で上演する。

　「コロナの影響もあり、子どもたちもスマートフォンでゲームをしたりユーチューブを見たりすることが増え、生で何かを鑑賞したり、友だち同士で一緒に何かを楽しむことが減っている」と1児の父でもある高野さん。「当選した園では、子どもたちも参加して一緒に楽しめる演目を披露したい」と話す。

　当日の様子は函館のプロカメラマンユニット「photo（フォト）箱」が撮影し、その写真データも無償で園に進呈する。メンバーの宮田一人さんは「太吾くんと子どもたちが作り出すライブ感や、マジックのファンタジーな世界が伝わる写真にしたい」と意気込む。高野さんも「マジックは夢を与える仕事。魔法を再現しているので、その不思議さを子どもたちに感じてもらえたら」と話す。

　希望する園は、施設名と担当者名、ショーを観覧する総人数を記入し1月16日～22日にメールで申し込む。2月～3月のいずれかの水曜に開けること、当日撮影した写真を今後の告知などに利用することに同意できることが条件。抽選結果は25日までに知らせる。