函館で誕生した新たなガールズグループ「Chu-Hapi（チューハピ）」が現在、3月25日に予定しているお披露目ライブに向け、運営費用や衣装代などの一部を募るクラウドファンディングで支援を呼びかけている。

Chu-Hapiの練習風景

　Chu-Hapiは、北斗市公認のご当地アイドルグループ「北斗夢学院桜組」の元メンバー、Moeka（もえか）さんが「世界一幸せなガールズグループ」をコンセプトにメンバーを公募し、オーディションを経て昨年11月に結成した。メンバーは中学2年～高校2年の5人。現在は週2回のペースで集まり、ライブに向けてダンスとボイストレーニング、歌の練習に取り組んでいるほか、ライブ配信サービス「SHOWROOM」でトーク配信などを行っている。

　お披露目ライブを開くにあたり、会場代を含む運営費やオリジナル楽曲の制作費、メンバーの衣装代などに多額の費用がかかることから、11月30日にクラウドファンディングで資金集めを始めた。

　「私自身、アイドル活動を通して得た経験や知識が、一般社会に出てからも糧になっていると感じることが多い。もっとたくさんの子たちに、同じかそれ以上の経験をしてほしいと思い、これまで全て私個人の行動と資金で活動してきた」とプロデューサーのMoekaさん。「とは言え、この活動は私たちだけでできることではない。末永く周りの人々に支えてもらえる、応援してもらえるグループになるため、もっと地域の皆さんに知っていただき、巻き込んでいけたら」とクラウドファンディング活用への思いを明かす。

　目標額は100万円。1月5日時点で、23人の支援者から26万円の支援金が集まっており、「地元からこんなすてきなグループが生まれてうれしい」「デビューを楽しみにしています」「同郷なので推したい」「活躍に期待しています」などの応援コメントも多数寄せられている。

　「結成2カ月で、まだパフォーマンスをお見せしてもいないのに、期待値だけでこれほど応援していただけるのは本当にありがたい」とMoekaさん。終了まで1カ月を切ったタイミングで「少しでも追い上げていきたい」と、1,000円から支援できるコースなどを新たに追加した。

　1月5日には、初のダンス練習動画をユーチューブで公開。全員ほぼ未経験の状態から2カ月経過した段階での仕上がりを披露し、「お披露目ライブは、ここから成長した姿で皆さまにお会いすることを約束します」と宣言する。

　「今回のクラウドファンディングを達成できたら、道南の音楽・エンタメ・イベント業界が新たに進化すると思う。地方で同じような活動を頑張っている方々に、夢や希望をほんの少し与えられるかもしれない」とMoekaさん。「『若い人たちが頑張っているんだな』と、親戚の子を見るような気持ちで応援してもらえたら」と支援を呼びかける。

　中学3年のCua（クア）さんも「応援の気持ちだけでもうれしいので、こんなにもたくさんの方が支援してくださり、感謝の気持ちでいっぱい。お披露目ライブに向けて、もっと完成度を高めていきたい」と決意を新たにする。

　CFサイト「CAMPFIRE（キャンプファイヤー）」で1月30日まで、支援を呼びかけている。