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函館の老舗レストラン「五島軒」、地元酒蔵の酒かす使ったチーズケーキを商品化

箱館醸蔵の酒かすを使った「郷宝チーズケーキ」が誕生した

箱館醸蔵の酒かすを使った「郷宝チーズケーキ」が誕生した

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 1879(明治12)年創業の老舗レストラン「五島軒」(函館市末広町)が6月16日、箱館醸蔵(七飯町大中山)の日本酒「郷宝(ごっほう)」の酒かすを使った「郷宝チーズケーキ」の予約販売を始めた。

チーズテリーヌとレアチーズのどちらにも「郷宝」の酒かすを用いた

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 箱館醸蔵は、地元産の酒造好適米を自社精米して酒を仕込む、道内でも珍しい酒蔵。精米の工程で生まれる米ぬかと、酒を搾った後に残る酒かすを「商品開発に役立ててほしい」と企業向けに無料で提供している。

 レストランのメニューに「郷宝」を加えた五島軒も同社から酒かすの提供を受け、得意とするスイーツでの活用を発案。洋菓子課の石塚啓介工場長を中心に試作を重ね、酒かすと北海道産クリームチーズをふんだんに使った「郷宝チーズケーキ」を完成させた。しっとりとしたチーズテリーヌの上に滑らかなレアチーズを載せた2層構造で、レアチーズには日本酒に合う隠し味として塩を少量加えた。色合いや食感にアクセントを付けるため、郷宝の純米吟醸酒に漬け込んだレーズンを中に入れ、「風味豊かな大人のチーズケーキ」に仕上げた。

 石塚さんは「酒かすを使ったスイーツを作るのは初めてだったが、同じ発酵食品のチーズとの相性が良く、蔵元からも好評を頂いた。日本酒の香りと風味を生かした『大人向けのスイーツ』を楽しんでほしい」と自信を見せる。若山豪専務も「『郷宝』の名を冠したスイーツを通して、地元に誕生した酒蔵が今後全国的に知名度を広げていくためのお手伝いができたら」と話す。

 価格は、1ホール(12センチ)=2,160円。販売は6月30日までで、受け取り日の2日前までの予約が必要。7月以降、1人用サイズでの店頭販売や地方発送を計画しているという。

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